2026/01/17 19:45

光る鉱物リン灰ウラン石(Autunite)って何?

鮮やかな黄緑色で、まるで蛍光ペンを塗ったみたいに見える鉱物――それが**リン灰ウラン石オートゥナイト(Autunite)**です。
さらに、UVライトを当てるとピカッと光る!コレクター心をくすぐる魅力満載の鉱物なんですよ。


リン灰ウラン石の正体

  • 化学式:Ca(UO₂)₂(PO₄)₂·10–12H₂O(水和カルシウムウラニルリン酸塩)

  • 特徴:ウラン(Uranium)を含むため、ちょっと放射性があります。でも、心配しすぎる必要はありません。小さな標本で、正しく扱えば安全に楽しめます。

  • 結晶構造:薄い板状の結晶が、本のページのように重なる層状構造。

  • 硬度(モース硬度):2〜2.5。柔らかめで壊れやすいので、取り扱いは慎重に。

  • 蛍光性:UVライトで黄緑色に光ります!これはウラニルイオン(Uranyl ion)が光を吸収して発光するからです。


どうして光るの?

リン灰ウラン石の蛍光は、ウラニルイオン(UO₂²⁺)のおかげ。

  1. UV(紫外線)を吸収 → 電子が励起

  2. 励起したエネルギーを光として放出

という仕組みです。
しかも、長波(Long Wave / LW)でも短波(Short Wave / SW)でも光るので、観察しやすいのがポイントです。


ユタ州のリン灰ウラン石産地

リン灰ウラン石はフランスで最初に発見されましたが、アメリカ・ユタ州にも面白い産地があります。

  • Juab郡 / Topaz Mountain周辺
    「Autunite Prospect」では火山性岩石中にリン灰ウラン石。薄い板状結晶が特徴。

  • Piute郡 / Marysvale地区
    「Papsy’s Hope」では石英脈に散在。ウラン鉱床の酸化帯でできた二次鉱物です。

  • Emery郡 / San Rafael Swell
    Lone Tree Mineなど、酸化ウラン鉱床からリン灰ウラン石が生成。

ユタ州は火山活動や酸化環境が複雑に絡み合って、こうした二次ウラン鉱物が生まれるんですね。


安全に楽しむためのポイント

リン灰ウラン石は「ちょっと放射性」を含む鉱物なので、扱い方に注意は必要です。

  • 食べない・舐めない(当然ですが)

  • 粉に注意:壊れると微粒子が出るので、手袋推奨

  • 保管は密閉容器:ラドンガス対策にもなります

  • 子供・ペットの手の届かない場所に

  • 取り扱い後は手洗い必須

なお、当店では、他の鉱物に影響が出ないよう、慎重に管理しています。


劣化の話:メタリン灰ウラン石

空気中で水分が抜けると、「メタリン灰ウラン石(Meta-autunite)」に変化します。
蛍光が弱くなり、見た目もくすんでしまいます。

  • 防ぐには:湿度管理やコーティングが有効

  • コレクションとして長く楽しむなら、環境管理が大事です


まとめ:リン灰ウラン石の魅力

  • 光る!UVライトで映える黄緑の蛍光

  • 地質学的にも面白いストーリーを持つ二次鉱物

  • 正しく扱えば安全で、コレクションに最適

当店では、リン灰ウラン石を安全に楽しめる環境を整えています
ぜひ、UVライトでその美しい蛍光を体験してみてください!


💡 ポイントまとめ

  • 黄緑色の板状結晶

  • 放射性はあるけど、低レベルで正しく扱えば安全

  • UVライトで長波・短波ともに光る

  • ユタ州などの酸化ウラン鉱床から産出

  • 保管・取り扱いには注意して、コレクションとして長く楽しもう