NWA3118 　分類:炭素質コンドライト CV3

"■ NWA3118
　分類: CV3
　重量またはサイズ: 4.148g
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NWA3118は、北西アフリカで発見された炭素質コンドライト隕石で、分類はCV3に属します。CV3コンドライトは、炭素質を多く含む普通コンドライトの一種であり、その特徴的な含有物質と未変成状態で知られています。NWA3118は、オリビン、輝石、カンラン石、カーボネーシャスチョンドルールなど、多様な鉱物を含んでいます。

この隕石の構造には、豊富なカルシウムとアルミニウムを含む包含物（CAIs: Calcium-Aluminium-rich Inclusions）が見られます。CAIsは、太陽系が形成される前の最も古い固体物質とされており、その同位体比の研究は太陽系の形成過程と初期進化を解明する手がかりとなります。また、NWA3118には、メトリックとレキシックのコンドリールが含まれており、これらの成分分析は、隕石の熱的変成履歴や物質循環の理解に重要です。

CV3コンドライトは、酸化的な環境で形成されたと考えられ、特に未変成の状態で保存されているため、初期太陽系の化学的環境を再現する重要な資料です。NWA3118の研究は、太陽系の形成過程や原始惑星系円盤の進化、さらには地球型惑星の物質供給に関する情報を提供します。

本品はスライス状で隕石内部がよく観察されます。
貴重な炭素質コンドライトですが、NWAで研究用の需要が少ないため、比較的安価です。