■ 赤銅鉱
Cuprite
化学式: Cu2O
産地: Liufengshan Mine, Guichi District, Chizhou, Anhui, China
: 68x31x27mm
管理番号: 23615
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産地:中国、安徽省、池州市、貴池区、六峰山(リューフェンシャン)鉱山
安徽省池州市の貴池区に位置する六峰山(リューフェンシャン)鉱山は、スカルン型および熱水性鉱床の複雑な酸化帯に形成された、二次銅鉱物の代表的な産地です。現在、この歴史ある鉱山は閉山しており、この地から産出する高品質な赤銅鉱(キュプライト)は、世界の鉱物市場において今後ますます希少性が高まっていくと予想されます。本標本には、等軸晶系を象徴する、明瞭な八面体の結晶が確認できます。
一見すると不透明で金属光沢を帯びた黒色に見えるため、一瞬「磁鉄鉱(マグネタイト)」のように思われますが、強い光を当てることで赤銅鉱本来の濃い深紅の色彩が浮かび上がります。結晶のエッジなど、薄い箇所によっては、非常に高い屈折率によって光を透過し、赤色に光を通していることがわかります。ただし、当然ですが、宝石(ルビー)のような透明な結晶ではありません。
保管に関する重要な注意点があります。 赤銅鉱は非常に光に弱い(光敏感性を持つ)鉱物です。長時間にわたって強い光や日光に晒され続けると、表面の光沢が鈍くなり、美しい赤色の内部反射が徐々に失われて不透明な緑~褐色〜黒色へと変化(変質)してしまう性質があります。そのため、普段は光の当たらない暗所(箱や引き出しの中など)に保管し、観察する際のみ光を当てて楽しむことを強くお勧めします(※通常の数分程度の観察であれば全く問題ありません)。
本標本は、現地と強固なパイプを持つ一次ディーラーのルートを通じて仕入れたものです。鉱石レベルのバルク(塊)として採掘されたものを、ディーラーがその大きな原石から赤銅鉱の結晶が露出している優良な部分を、切り出し・トリミング加工(一部のロットでは裏面がカットされています)を施すことで初めて標本化されます。このような工程を経て市場に出るため、本ルート以上のお手頃な価格での入手は極めて困難な、産地の歴史を物語る貴重な一品です。